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あふれでたのは やさしさだった

副題 奈良少年刑務所 絵本と詩の教室
著者 寮 美千子
定価 1,000円(税抜)
発行年月日 2018年12月7日
判型 新書判 224ページ
ISBN 978-4-908443-28-2
Cコード 0095
刷り 9刷

内容紹介

ーNEWS―

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奈良少年刑務所で行われていた、作家・寮美千子の「物語の教室」。
受刑者の中でも特にコミュニケーションに問題を抱えた少年たちに対し、社会性を育むために行った授業である。
虐待や貧困により教育が受けられず、加害者になる前に被害者だった少年たちは、絵本の読み合わせや、詩を作る事で自己表現を学び、変わっていく。
幼い彼らが自分を守るためにつけた心の鎧を脱ぎ捨てる事ができた時、あふれでてきたのは、やさしさだった。少年たちの変化と心の成長の軌跡を記した、10年間の記録です。

★2025年12月12日 日本テレビ「ZIP!」で紹介されました

 

目次

●赤煉瓦に導かれて
坂の上の赤煉瓦/みんなやさしかった/近代建築見たさで刑務所へ
年に一度の一般開放「矯正展」/ わたしが受刑者に授業を?/ 教室までの長い道のり

●心の準備体操
はじめての授業/ 絵本『おおかみのこがはしってきて
「演劇」の魔法 / 絶対に無理強いしない/ 刑務所で「宇宙論」
集団朗読劇「どんぐりたいかい」/ 安心・安全な教室/ まど・みちおさんと金子みすゞさん

●詩が開いた心の扉
心の闇は虹の七色/ 詩が開いた心の扉/ どんな言葉でも「詩になる」
いちばん困っている人を助けると/心を癒やす「表現」の力
共感だけが受けとめではない/ 態度が悪いのは誰のせい?/「書くことがない」という子

●困難を抱えた子どもたち
発達障害を抱えた子/ はじめて感じた「殺される側の恐怖」
繊細すぎる心/ 性同一性障害の子/ しっかり者ほどむずかしい
「いい子」の落とし穴/ 虐待を受けた子/ 家庭のない子
「愛」を求めて人生を踏みあやまる/ 絶対に否定しない/ つぐなう心

●座の力・場の力
変わらない子はいなかった/ 人は人の輪のなかで育つ
生まれつき悪い人なんかいない/ 彼らの未来のために .